2021年01月27日

銃砲刀剣類所持等取締法と銃砲刀剣類登録証

熊本県の緊急事態宣言発令で18時から営業の自分所は実質3週間の休業をせざる終えなくなってしまった(~_~;)

まぁ状況見ればしゃ~ないことでは有りますけど、今後どうなるのか・・・(;´Д`)


さて、今回残欠を砥ぐに当り、今までなんとなくしか理解していなかった銃砲刀剣類所持等取締法、俗に言う銃刀法と銃砲刀剣類登録証について改めて調べてみました。

まぁ包丁って刃物を日々扱ってる訳ですからちゃんと理解しておいて損する事は無いでしょうし(^_^)b


銃砲刀剣類に含まれている銃砲類は狩猟でもしない限り縁がないと思いますんで、それ以外に対する事だけにします(*^_^*)

まず、銃刀法の対象になる物は、刀剣類、模造刀剣類、刃物の3つが有ります。

刀剣類(要は日本刀)と刃物(包丁やナイフ)が対象になるのは分かりますが、模造刀も対象になってるとは改めて知りました(^◇^;)

ある意味びっくりです(;´Д`)


まず刀剣類ですが、許可無く「所持」が禁止されてます。

禁止されてわいますけど、銃砲刀剣類登録証と言って発見された場所を管轄してる各都道府県の教育委員会から発行されている登録証が付属している刀は美術品として誰でも「所持」することが出来ます。

刀剣類の定義ですが、

刃渡り十五センチメートル以上の刀、やり及びなぎなた、刃渡り五・五センチメートル以上の剣、あいくち並びに四十五度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフ(刃渡り五・五センチメートル以下の飛出しナイフで、開刃した刃体をさやと直線に固定させる装置を有せず、刃先が直線であつてみねの先端部が丸みを帯び、かつ、みねの上における切先から直線で一センチメートルの点と切先とを結ぶ線が刃先の線に対して六十度以上の角度で交わるものを除く。)をいう。
と有ります。

飛び出しナイフの事\(・_\)は(/_・)/横に置いといて、この説明を読んでふと思ったのが、「あいくち」ってどういう定義(・ ・?です。

ヤクザ映画なんかでドスって呼称で良く出てきますが、映像を思い出す限り白鞘の短刀ってイメージしか有りません(~_~;)

あいくちについて調べると、鍔が無く、拵えの鞘と柄の合わせ目がぴったり合っている所からあいくちと言い、刀身に反りが無いと言う説明がありました。

画像の枠の部分みたくなってるのがあいくち拵えです。

拵えは外出する時に刀身を納めて携帯する外装で、柄に鮫皮や柄糸を巻いて補強しますし、鞘は漆等を塗ります。

使用強度は続飯と言うご飯を練って作った糊で貼り合わせる白鞘とは格段に違いが有ります。

見た目は良く服装で例えられるんですが、拵えはスーツ、白鞘は部屋着って言われ方してます。

白鞘とは全くの別物ですが、素人が見た感じは・・・( ̄。 ̄;)

短刀と混同される事も多いらしいですけど、はっきり言って見てくれさほど変わりませんから混同して当たりまえやないかと(^0^;)


まぁ鍔が無くて鞘と柄の合わせ目がぴったり合う物がすべてあいくちやったら白鞘に収まってる刀はみんなあいくちになりますし( ̄。 ̄;)

砥いでる残欠は、拵えも無いし反りが有りますからあいくちの定義から外れますし、刃渡りは15cm以下ですから刀剣類の定義からも外れ、登録は無くても良い分類になるって事でしょう(*^_^*)

刀剣類の定義から外れるとは言っても刃物で有る事は間違いありませんから、銃刀法の対象なのは間違いないんですが(^◇^;)


続いて刃物ですが、人畜を殺傷する能力を持つ片刃または両刃の鋼質性の用具で刀剣類以外のものを言う。
だそうです。

包丁、ナイフ等の切れる物全般になるみたいで、カッターナイフやハサミもどうかした時は対象みたいで(゚Д゚;)

包丁やナイフを対象に話しを進めますが、これについては「所持」は禁じられたり許可を受けることを求められたりしてませんが、刃体の長さが6センチを超えるものについては「携帯」を禁じられています。

ランボーナイフⅢやたかな(・ ・?とか、出刃の8寸なんかは短刀なんかよりえげつない見た目の代物ですが、刀剣類とは違うんで登録が要らないってのもどおでしょうか(~_~;)

まぁ道具って考えなんでしょうけど( ̄。 ̄;)

さて、この説明の6cmを超えるって有りますけど、6cmより短かったら携帯しても良いのか(・ ・?ってなりますが、ポケットに入れて目をギラつかせてたら職質受けるでしょうし、ギラつかせて無くても持ってるのが見つかったら軽犯罪法に引っかかって拘留されたり罰金を払うことになります。

ただ、正当な理由が有れば携帯しても良いそうです。

正当な理由とは、例えば、ナイフや包丁をお店で買って持って帰る所やったり、砥いで貰うためにお店等に持って行く、もしくは砥ぎ上がったから持って帰る。

料理人が出張サービス等のために鍵付きのケースに入れて持ち運ぶ、キャンプで使うから等「通常人の常識で理解できる正しい理由」という意味だそうで、護身用とかなんとなく持ってた等、人を傷つける可能性が有る携帯の仕方ってのは正当な理由に該当しません。

また、正当な理由が有ってもシース(ナイフを入れておく鞘みたいなケース)の付いた物を腰にぶら下げる様な事をして明らかに刃物を持ってますと人に威圧感を与える方法で携帯すると御用になります。

ランボーナイフⅢなんか腰にぶら下げてたら警官以外に近づく人おらんでしょうけど(^◇^;)

車で移動するからって助手席に転がしてるのも御用対象になるみたいなんでお気を付け下さい(^0^;)

要は人目に付かないように、かつ直ぐに取り出せない様にカバンの底にいれるとかしておいたら見つかってもおとがめは無いと!


さて、自分も知らんかった模造刀剣類ですが、

金属製で、刀・剣・槍・なぎなたもしくはあいくちに著しく類似する形態を有するもの、または飛び出しナイフに著しく類似する形態及び構造を有するもの。
と規定されてます。

著しく類似するとは、普通の人が見て本物と見分けがつかない程度ということで、一見して子供のおもちゃと分かるようなものはこれに当たらない。
だそうです。

模造刀も刃物と同じく正当な理由が無いと携帯は禁止されてますんで、コスプレするからって拵え丸出しで持ってたりすると御用対象になる訳ですね~(^◇^;)

まぁ刃が付いて無いと言っても金属の棒ですから、人に危害を加えようと思えばいくらでも出来る訳で当然っちゃ当然ですか・・・^_^;

最近は刀剣乱舞に続いて鬼滅の刃が大流行でコスプレも流行ってるそうですが、気を付けとかんと大変な事になりますな~(;´Д`)

こうやって見てみると、中身は安全な樹脂製や竹光でも拵え丸出しで持ち歩いたら職質されるでしょうから、袋やケースに入れて移動するのが賢いでしょうね~(^0^;)


さて、所持が禁止されてる刀剣類を美術品として所持するために銃砲刀剣類登録証が有るんですが、銃刀法の話しが長くなったんでこっちはまたの機会にしたいと思います(^_^;)
  


Posted by まねき  at 20:42Comments(0)その他

2021年01月08日

ひょんな事から刀の研磨+α(^0^;)

あけましておめでとうございますm(_ _)m

皆さんに幸多き1年であります様に(>人(ー人(>人<)人ー)人<)


去年の11月始め位の話しですが、前々から包丁や砥石の事で一緒に盛り上がってたお客さんが、どこで手に入れたのか錆びた日本刀の切れ端を持ってきたΣ(・ω・ノ)ノ

残欠って言うそうですが、ネットで残欠を調べると、「(歴史的遺物などの)一部が欠けて不完全なこと。またはそういう物。」だそうで、1振りの日本刀が何らかの理由で切られて短くなった物も残欠って言ってるそうです(^▽^)

顔見るやいなやおもむろに取り出して「これ、どがんかならんどか(・ ・?」って(;´Д`)

話を聞いたら、刀身のみがどっかから出て来たのを貰ったそうで、鞘もハバキも無いからどうしたものかと自分の所に来たそうですが、どないせぇちゅうねん( ̄。 ̄;)

早い話、自分に砥ぎ上げて、ハバキと鞘を作れってことなんですけど(~_~;)

切っ先側なんで良い感じではあるんですが、ヤスリで削った痕跡やら、朽ち込みの錆びもかなりあって美術品としての価値は皆無な物ではありますけど、見た感じちゃんと刃も入ってるみたいやし、砥いでみたい気持ちに負けて取りあえずお預かりすることに( ´∀`)

コロナのおかげでじっくり手をかける時間が有るとはいえ、砥ぎはともかく鞘、ハバキを制作しないといけないのは作った事が無いんで困りものです。゚(゚´Д`゚)゚。

以前、誰か刀砥がせてくれへんかな~( -ω-)y─┛~~~なんて書いてましたけど、こんな事になるとは思ってもおらんかった(^◇^;)



さてさて、刀剣を触るのも、砥ぐのも初めてですから、今まで包丁砥ぎの参考にしてた刀剣研磨のHPを再度見直して、もう1度内容などを確認!

持ち主は、それなりになるんやったら好きにしてくれて良いて言ってたけど、姿形が崩れるのは頂けません(~_~;)

包丁もそうですが、「砥ぐ」って行為は削って行く事ですから、何も考えずに砥いでしまうとどんどんちっちゃく、形が崩れてしまいます。

刀剣であれ、包丁であれ、できるだけ減らさずに元の形を維持しつつ、いかに綺麗にしてやるか!が1番大事な事ではないかと!

けどこれがなかなか大変って言うか、悩む所でも有って(;´Д`)


いろいろと考えつつ、持ってる砥石を駆使してある程度綺麗になってきたんですが・・・( *´艸)

やっぱり包丁とは全く違いますな´^ิ ౪ ^ิ) ニャニャ…

砥ぎ上げ途中の肌を見てにやついてるのは怪しい事この上ないですが、楽し~ぃ(。→ˇ艸←)プククッ☆

それに見た当初に思ってたより朽ち込みも酷くない( *´艸)

こんな感じやったらますます1振り触ってみたくなってきた(^◇^;)



途中経過ですが、こんな肌が出てきましたヽ(^o^)丿

詳しく見たい方はクリックしてください(^_^)b

包丁みたいに地肌が白くなってて画像では波紋が見にくいですが、ええ感じに出てるからこの後が楽しみになってきた( *´艸)

どんな肌と波紋が出るか見てみたくてここまで砥ぎましたが、本職の方に研磨等依頼したときは、拵えやハバキを作る過程で刀身に傷が付いても研磨で消せるようにように下地研ぎが終わる少し前位でハバキと鞘の制作に出すそうです。


この後はハバキと白鞘作って、砥ぎ傷消してもっと磨きをかけて終了ですが、これからどうなるかはまたこの次にヽ(^o^)丿
  


Posted by まねき  at 02:24Comments(0)その他