2018年04月30日

形がいびつになった包丁修理(・ ・?

先日、知り合いから家の包丁がいびつな形になってるけど、修理出来るか(・ ・?と連絡が有りました。

詳しく話を聞くと、旦那がなかなか砥いでくれんから奥さんが動画サイトをみて自分で砥いでたらいびつになってたとか・・・( ̄▽ ̄;)

包丁の症状は酷い段刃&鶴首になりつつあるとの事でした・・( = =)


何も考えず、ただただ刃を付けるためだけの砥ぎを続けると、鶴首になり、直角三角形になり、そのまま砥ぎ続けるとサーベルみたいな切っ先ピンピンな包丁になったりします。

鶴首や三角形、サーベルになった包丁を元の形状に戻すためには大掛かりな修正をしないといけませんし、包丁のサイズもかなり変わって来ます。

酷い物は8寸の包丁が7寸や6寸になる事も有ります・・・(^_^;)

現状のまま長さをキープするか、短くなっても元の形状を回復するかは使い手次第なんですが、基本は日常の砥ぎをしっかりするとこんな問題で悩むことも無い訳です。

別にこの方が使いやすいから良えねん<(`^´)>わざとしてるんや!って言われたらそれまでなんですが・・・(-_-;)


形が変わるまでしてしまた砥ぎの失敗はその気になれば個人でも治せます。

ただ、労力と時間は必要になりますんで、信用出来るお店にお願いする方がお金は掛かりますが無難な気がします。

お店に丸投げやとわざわざこの題目で書く必要も無いですから、一応原因とやり方を書いてみます。


鶴首になる原因ですが、両刃包丁のメンテナンスの後ろでちょっと書いた切っ先のカーブ付近に有る丘から切先までの角度を無視して砥ぐと起こります。

これは和包丁でも洋包丁でも一緒ですから、砥いでいて鶴首になる方は切っ先付近の砥ぎ方がちゃんと出来ていない事になります。

対策は前にも書いたと思いますが、柄尻を少し上げて切っ先を砥石にしっかり当てる!です。


さてさて、鶴首の修正ですが、画像みたいになってると思います。

鶴首持って無いんでマジックで塗りました。


枠の中が鶴首の一番凹んだ所ですから・・・


そこを基準にして赤線の部分を荒砥石等で削り落とします。

後ろはさほど削る必要はありませんが、切っ先はかなり削る事になりますんで・・・(-_-;)

鶴首の度合いが酷い場合はもっと削りますんでドンドンちっちゃくなっていきます・・・。

後はまた鶴首にならない様に角度を付けて砥ぎ出すんですが・・・(^▽^;

白三位までの包丁やとそこまで気にする事無く砥げるんですが、白二以上の鋼材になるとこれがなかなか削れてくれなくてグラインダー掛けたくなる時も有ったり・・・( `Д´)/

鈍らにする訳にも行きませんから回転砥石でもない限り、らひたすら手で砥ぐのみですが・・・(^_^;)

また、切っ先の刃線がかなり上を向きますんで、峰側を削り落としてやる必要も出て来ます。


直角三角形&サーベルになった包丁ですが、こっちは鶴首以上に手をかけないといけません・・・。

顎付近から均等に砥がず、切っ先ばっかり砥ぐとこんなふうになって来ます。

鶴首同様マジックですが、こんな感じかと・・・(^_^;)

点線は鎬筋がこんな感じになってると思います。


修正ですが、黄色の部分で切断して、鎬筋、刃線を赤線まで上げて、切っ先を整える!と文字で書いたら簡単ですが、硬い鋼の切断も一仕事ですし、鎬筋と刃線の修正は回転砥石が無いといつ終わるか分からん仕事になって・・・(-_-;)

切先の切断はペンペロペンになって使ってるとフニャっと曲がって使いにくくなるからなんですけど、洋包丁みたいな刃付けをするとチョットはましになるみたいですね~。


鶴首、三角形、サーベルは和、洋問わず起こります!

洋包丁は薄いんで和包丁ほど大変や無いと思いますが、サイズがちっちゃくなるのは変わりません。

どっちの症状も時間と手間と砥石の購入を惜しまず(荒砥石1本使い切る位手間がかかりますんで。)、ちゃんと砥ぎが出来る人やと修正出来ます。

出来ますが、嫌になる位しんどいです・・・。

修正中は包丁使えませんし・・・(^▽^;

プロに任せて帰ってきた物を使うか、新調するかって所ですが、1万未満の物やったら新調した方が良いかも知れません。

修正依頼すると安くても5千円位掛かるはずですから・・・( ̄▽ ̄;)


どっちにせよ日頃のメンテナンスはなんちゃって砥ぎでもしっかり理解してする事が肝心ですね~~(=´ω`=)y─┛~~



そうそう!

やってみようかな(・ ・?って思ってる方、砥石でひたすら砥ぎ出すのはしんどいですが、グラインダーで形整えるのは止めて下さいね!

何回も書いてますが、鈍ら化するのは必定ですんで・・・(^▽^;
  


Posted by まねき  at 02:22Comments(0)包丁

2018年04月11日

持込み魚!

先日、魚の持込みが有ったので、捌かせて頂きました(≧ω≦)

顔見たらちょっとした知り合いの方でしたが調べて連絡頂いた様で・・・(^_^;)

牛深までジギングに行かれたそうです!
釣果は持って来て頂いた物だけで、画像のヒラス、ハマチ(・ ・?とまな板の下にシビガツオ(マグロの子)、ヤズが4本でしたが、まだまだ釣れていたそうで、知り合いやらに配ったそうです(*^▽^*)

ちゃんと血抜きも出来てて良い感じの魚でした。

ヒラスはチョット痩せ気味(・ ・?でしたけど、捌いてみたらそこそこ油がのってましたし、ハマチはご覧の通りのまん丸ボディー!

シビはええ感じやね!って具合でした(≧∀≦*)


青魚オンリーやったんでちょっと悩みましたけど、刺身、兜焼き、ハマチに白子が入ってたんでフォアグラ風等々料理してお出ししました。


3~4人って話でしたんで、それなりサイズの刺身。

ハマチの大トロ部分は別盛で!

他の料理は・・・(^▽^;

撮ってる余裕が無くなって・・・(^▽^;

残った柵はお持ち帰り頂きました。


自分で釣った魚って格別に美味いもんです!

釣ったけど家で捌きたくないとか、今回の様な大型が釣れて家で捌けなかった時なんかは持って来てくださいね~~(^▽^)
  


Posted by まねき  at 00:38Comments(2)釣り料理

2018年04月01日

研ぎ台!

今回は研ぎ台についてです。

皆さん包丁を砥ぐ時どこに砥石を置いて砥いでますか(・ ・?

シンク水槽横の作業場所でしてる方が多いのでは(・ ・?

システムキッチンなんかのしっかりした天板やと良いですが、昔の作りが甘いシンクの天板やとポコポコして砥ぎにくいですし、しっかりしていても周りが水浸し、砥泥で真っ黒になって片付けが大変なんて事も・・・

シンク水槽の上で砥ぎが出来たら水浸しにもならんし、水道から直接砥石への給水も出来て一石二鳥なんですが、色々なサイズの水槽に合うサイズの研ぎ台なんか近所のホームセンターにはなかなか売ってません。

売って無いんですが、簡単に作る事も出来ます。

シンク水槽の内径(・ ・?奧行(・ ・?より5cmほど長い1.5~2cm厚の板を2枚用意します!
(幅は砥石よりちょっと広い位で十分です。)

後は2枚の板を前後にちょっと(5cmほど)ずらして張り合わせます。

砥いでると合わせた部分に力がかかりますんで木ネジで固定出来れば使ってるうちに分解する事は無いと思いますが、釘でも何とかなると思います。

後は砥石がずれない様にかまぼこ板位の厚みの物を使いやすい位置に固定して出来上がりです!

研ぎ台は前下がりにすると砥ぎやすくなりますし、砥石を濡らした時の水や砥ぎ汁がシンク内に流れるんで後片付けも楽に出来ます。

手前が低くなると砥ぎにくいですし、水が手前に流れて来ますから足元が水浸しになるんで気を付けて下さい。

砥石の粉を集めて後々サビ取りなんかに使いたい方は画像見たくちょっと大きめの板のサイドをコーキング剤で盛り上げて、ずれ防止板の先や手前に溝を付けておくとザルやボールの中に集中して砥ぎ汁が集まりますから楽に収集できます!



溝の位置は板が合わさってる所に付けて下さい。

一枚の所に溝を付けると強度が下がって折れる可能性が有りますんで!

画像の物は4cmの1枚板ですが、厚い板で作る時は手前に下駄をはかせて前下がりにすれば終わりです!

すぐできますが結構いい値段しますんで薄い物を合わせた方が安く出来ます!


ちなみに、藤次郎から販売されてる至れり尽くせりのステンレス製研ぎ台は約1万3千円します!

厚い木材買っても3千円しますかね(・ ・?ドリルなんかの工具お持ちやったらそれこそ安く出来ます。

ご家庭ではあまり使う事は無いと思いますが、一つ作っておくと片付けに気を使わなくて良いし、砥ぎが楽に出来ますんで作っておいても無駄になる事は無いと思います。

ちなみに、ホームセンターに有るコンテナボックス(しっかりした物が安定して良いです。)をシンク水槽の代わりにして、貯めた水で給水しながら砥ぎをすると場所を選ばず周りを水浸しにする事も少なく出来ますんで良いです!

砥ぎ終わったら綺麗に洗って砥ぎ台や砥石の収納も出来ますし!  


Posted by まねき  at 23:56Comments(0)包丁砥石