2017年09月28日

砥石を極力平たく使う。

包丁を45度の角度で砥いでると砥石の真ん中が凹んで来るんで面直しを・・・って前に書きましたが、今回は砥ぎながら出来るだけ平面を崩さない様に砥いで、面直しの手間を減らす方法を書いてみます。



砥いでると画像の青枠部分が凸ってくると思います。

面直しをするとこの凸部分を主に削る事になるんですが、もったいない部分でもありますし、修正道具が有ればちょちょっと出来ますけどいちいち外まで行ってブログなんかで修正してる方はかなり面倒やと思います。


したらどお使えば良いか!

一つ目は砥いでる途中でこまめに砥石を180度回す!です。

これが結構効果が有って、砥石を平たく使う事を意識すると割と先の方まで使う様になるんですが、手前の部分はどうしても使いにくく凸って来ます。

ですから180°回して先と手前を入れ替えてやれば今まで使いにくかった所を使う様になるって訳です。

この方法、凹んで来たのが目に見えて来たからって回してたら遅いです・・・(^▽^;

見える前に回すんですが、どの位砥いだらってのは使ってる砥石でも違うし、使い方でも違うんで一概には言えませんが、硬い砥石やと10回往復したらとか、スパンを自分で決めてすると良いと思います。

それでも真ん中は凹んで来ますんで、切っ先の砥ぎやチョットだけ集中して砥ぎたい場所なんかを凸部分でチョコチョコっと砥ぐのも効果的です。

砥ぎ慣れて来ると凸部分で刃先を整えたりする事も出来ますんで、真ん中凹んでるけど面直ししないで包丁の表を仕上げる事も出来ます。

極端に面積が狭くなってる様でしたらめんどくさがらずさっさと面直しして下さい。

ある程度凸った部分を使うのも砥石がいびつな形に減りますんで、前に書いたダイヤモンド砥石を使って面直しです。

包丁の裏を砥ぐ時はちゃんと面直ししないと角度が付いた裏押しになって、面直しした砥石で砥いだ時に刃先が当たらなくなって裏押しのやたらと広い包丁になりますんで注意して下さい。


以前ちょっと書いた事が有るんですが、砥ぐ時の包丁の角度を極力砥石と平行にして砥ぐ縦砥ぎって方法が有りまあして、その砥ぎ方で砥ぐと砥石の右半分が減って来ます。
(左手で砥ぐ人は左が減ります。)

減って来ると縦に溝が出来た様な感じになるんで左右を入れ替えるためにこれも180度回すんですが、半分ずつ使えるんでちょっとした修正の砥ぎにはこの研ぎ方をすると、半分で表の大まかな砥ぎ、回してもう半分で表の整えと、裏砥ぎって具合に使ってみるのも良いかも知れません!

ただこの砥ぎ方、片方ばっかり使う様な事になると、砥面が斜めって使い難くなるし、余計な面直ししないといけなくなる事が有り、砥石を無駄に減らす事になるんで気をつけて下さい。
  


Posted by まねき  at 00:27Comments(0)砥石

2017年09月21日

天草砥石

天草在住で、刃物が好きで、天然砥石にも興味が有る奴ですが、天草砥石使ってる(・ ・?って聞かれると、あんまり使って無い・・・(^_^;)ってのが実情です。

持ってはいます!はい・・・(^▽^;)

手持ちの天草砥石は、人造物の同番手と比べても値段がやたらと高い訳でも無く、サイズ考えたら安い位の砥石で、ちょっと試しにつこ~てみるべ!って思って買いました。
右が虎砥(・ ・?(呼び名がよく解りません(^▽^;))、左が備水砥石って言われるもので、虎砥は荒砥と中砥の中間#500~#700位、備水で#700~#1000位って話です。

どっちも同じような砥ぎ傷なんですけどね・・・(^▽^;

虎砥はホームセンターでよく見かけますし、備水は金物屋さんに有りました。

品揃えが良いホームセンターには備水も有ります。


買った時は天然中砥石の性質も使い方も何も解って無くて、「なかなか砥げんし、すぐ凹んで来るし、なんじゃこれ(・ ・?人造物の方が使いやすいやんけ(-”-メ)」って思ってお蔵入り状態・・・(^_^;)

ただ、使い方が分って来たらチョコチョコと出て来はります(^O^)/

それでもゆっくり砥ぐ時間が取れん時は厨房の隅の方で、「今日は俺の出番無いやろ(-.- )y-~~~」ってな感じです・・・(^▽^;)

ええ仕事してくれるんです!砥ぎ傷が浅い(・ ・?丸い(・ ・?(・ ・?から次の砥石使う時間短くて済むし・・・使う自分の問題です・・・(^_^;)

画像は天草砥石と人造の#1000で砥いだ物の拡大ですが、上半分が天草砥石、下が人造砥石です。

どっちも同じ感じの傷具合ですんで分かりにくいかも知れませんが、光の反射が下はギラッってしてますが、上は少しポワ~って感じに見えませんか(・ ・?

傷の線がはっきり解るかどうかって言ったがええかな(・ ・?

これが天然と人造の傷の違いになるんやと思います。

切れ味は中砥なんでどっちも大差ないんですが、こっから仕上げ砥石で傷を消す作業をすると天然なかとの方が綺麗になった切刃に1本残るキズッ!ってのが残りにくいのはたしかです。

仕上げを当てない人には人造のの方が速く砥げますから楽やと思いますが・・・(^▽^;


天然砥石全般に言える事ですが、人造砥石みたく水分をしっかり染み込ませただけやと砥ぎ出しの時に滑ります。

砥石と包丁の噛みが悪いと言うか、泥が出難いんでちゃんと砥げません。

面直しして出た泥や、名倉砥石で泥をしっかり出してから使うのが天然砥石の使い方みたいです。


こんな事ばっかり書いてたら料理をもっと載せろって言われそうやな(^▽^;)(^▽^;)

今、秋刀魚の時期ですから何かええのが出来たら載せよっかな(・ ・?

けど今年の秋刀魚ちっちゃいのに高いからぁ・・・(;¬_¬)
  


Posted by まねき  at 02:13Comments(3)砥石

2017年09月04日

砥石の面直しにダイヤモンド砥石!

包丁を砥ぐ時に砥石の平面が大事なんで面直しを・・・ってな事を前書きましたが、大工さんがカンナやノミを砥がない限りそこまでペッタンコの平面精度は必要有りません。

ほんとにペッタンコの平面にするのは粗方ブロックなんかで削った後に粗目の番手違いの砥石の裏で何回も種類を変えて擦り合わせて平面出しするんですが、かなりめんどくさい・・・(-_-;)

そこまで精度を求めない包丁研ぎですが、それでも砥いでるうちに凹って来る砥石は面直ししないといけないんで専用の面直し砥石で擦り合わせします。

この面直し、専用の道具を買うよりホームセンターに売ってるダイヤモンド砥石が速く平面だし出来るんで良いです。
(巷でけっこう評判ってか当たり前になってるかも・・・(^_^;))



ダイヤ砥石は鉄やアルミの板に人工ダイヤの細かい粒を電着って技術でひっ付けた物が多く、普通の砥石と比べても凹にならないで平面が狂う事が少なく、いつまでもペッタンコですし、同番手の砥石より良く削れるんで対砥石の時なんかは特に速く事が済みます!
(面直し砥石がいくら硬くても良く擦れる所は凹って来ますから。)

両面が電着の物やと#400と#1000のコンビ物が有れば荒砥から仕上げまで出来ますから便利です。

ただ、使った後はちゃんと乾かさないと錆びて来ますのでご用心(^.^)

ダイヤ砥石は包丁に使うとガッツリ削れるんで荒砥ぎ様としては良いと思いますが、中砥と同じや高番手でも傷が深く入り、すぐにさびますんであんまり使わない方が良いと思います。

3万近くする高級品は良いらしいですが、この金額出してダイヤ砥石で砥ぐメリットは生業いでもない限りあんまり無いと思いますし・・・(^_^;)


無理して手が出せる物はアトマ位でしょうか(・ ・?

このダイヤ砥石あっという間に砥げるからアトマって名前らしいです!

少し安い張替え用の砥面も販売してますから、安いダイヤ砥石が使えなくなったら買って張り付けてみるのも良いかも知れません。


面直しをしてる時にほんとに綺麗になったかの確認は金定規を当てて見たりすると分るんですが、いちいち当てるのもめんどくさいんで鉛筆なんかで格子状に線を引いた後にゴシゴシすると良く解ります!




線が消えた所が削れた所、残ってる所は凹ってる所ですから削れません!





ただ、もうちょっとかな(・ ・?って時は砥泥で擦れて消えたりしますんで、目安位に思って下さい。

けど、鉛筆の跡が無くなったらほぼ平面になってますから気にしなくても大丈夫やと思います!

神経質になり過ぎも疲れますんで・・・(^▽^;)  


Posted by まねき  at 00:06Comments(0)砥石