2021年01月08日

ひょんな事から刀の研磨+α(^0^;)

あけましておめでとうございますm(_ _)m

皆さんに幸多き1年であります様に(>人(ー人(>人<)人ー)人<)


去年の11月始め位の話しですが、前々から包丁や砥石の事で一緒に盛り上がってたお客さんが、どこで手に入れたのか錆びた日本刀の切れ端を持ってきたΣ(・ω・ノ)ノ

残欠って言うそうですが、ネットで残欠を調べると、「(歴史的遺物などの)一部が欠けて不完全なこと。またはそういう物。」だそうで、1振りの日本刀が何らかの理由で切られて短くなった物も残欠って言ってるそうです(^▽^)

顔見るやいなやおもむろに取り出して「これ、どがんかならんどか(・ ・?」って(;´Д`)

話を聞いたら、刀身のみがどっかから出て来たのを貰ったそうで、鞘もハバキも無いからどうしたものかと自分の所に来たそうですが、どないせぇちゅうねん( ̄。 ̄;)

早い話、自分に砥ぎ上げて、ハバキと鞘を作れってことなんですけど(~_~;)

切っ先側なんで良い感じではあるんですが、ヤスリで削った痕跡やら、朽ち込みの錆びもかなりあって美術品としての価値は皆無な物ではありますけど、見た感じちゃんと刃も入ってるみたいやし、砥いでみたい気持ちに負けて取りあえずお預かりすることに( ´∀`)

コロナのおかげでじっくり手をかける時間が有るとはいえ、砥ぎはともかく鞘、ハバキを制作しないといけないのは作った事が無いんで困りものです。゚(゚´Д`゚)゚。

以前、誰か刀砥がせてくれへんかな~( -ω-)y─┛~~~なんて書いてましたけど、こんな事になるとは思ってもおらんかった(^◇^;)



さてさて、刀剣を触るのも、砥ぐのも初めてですから、今まで包丁砥ぎの参考にしてた刀剣研磨のHPを再度見直して、もう1度内容などを確認!

持ち主は、それなりになるんやったら好きにしてくれて良いて言ってたけど、姿形が崩れるのは頂けません(~_~;)

包丁もそうですが、「砥ぐ」って行為は削って行く事ですから、何も考えずに砥いでしまうとどんどんちっちゃく、形が崩れてしまいます。

刀剣であれ、包丁であれ、できるだけ減らさずに元の形を維持しつつ、いかに綺麗にしてやるか!が1番大事な事ではないかと!

けどこれがなかなか大変って言うか、悩む所でも有って(;´Д`)


いろいろと考えつつ、持ってる砥石を駆使してある程度綺麗になってきたんですが・・・( *´艸)

やっぱり包丁とは全く違いますな´^ิ ౪ ^ิ) ニャニャ…

砥ぎ上げ途中の肌を見てにやついてるのは怪しい事この上ないですが、楽し~ぃ(。→ˇ艸←)プククッ☆

それに見た当初に思ってたより朽ち込みも酷くない( *´艸)

こんな感じやったらますます1振り触ってみたくなってきた(^◇^;)



途中経過ですが、こんな肌が出てきましたヽ(^o^)丿

詳しく見たい方はクリックしてください(^_^)b

包丁みたいに地肌が白くなってて画像では波紋が見にくいですが、ええ感じに出てるからこの後が楽しみになってきた( *´艸)

どんな肌と波紋が出るか見てみたくてここまで砥ぎましたが、本職の方に研磨等依頼したときは、拵えやハバキを作る過程で刀身に傷が付いても研磨で消せるようにように下地研ぎが終わる少し前位でハバキと鞘の制作に出すそうです。


この後はハバキと白鞘作って、砥ぎ傷消してもっと磨きをかけて終了ですが、これからどうなるかはまたこの次にヽ(^o^)丿
  


Posted by まねき  at 02:24Comments(0) その他

2020年12月25日

包丁の購入時に気を付けたい事

この1年はコロナのせいで家に要る時間が増えそれに伴って家庭の食費も増えたとだいぶ前にニュースで言ってました。

家庭の食費が増えたって事は、台所仕事も増えてる訳で、道具の使用時間も自ずと長くなる。

そうなると、例えば1ヶ月は保っていた包丁の切れ味が2週間~3週間で切れなくなってきてると思います。

とある刃物屋さんでは今まで料理人の来店や問い合わせが多かったそうですが、お家時間が増えてからは来ることが少なかった家庭のお客さんが良い物を探しに来ることが多くなったそうです。

近くにそう言うお店が有る環境やと見に行って納得して買って帰ることが出来ますが、田舎暮らしをしているとなかなかそう言う訳には行きませんからネットでサクッとって思ってしまうのではないでしょうか(・ ・?

ネット環境が充実している今日この頃、ほとんどの品物が通販で購入できてとっても便利なわけですが、服のサイズみたく現物を触って確認しないとダメな物の1つに手打ちの和包丁も入ってると自分は思っています。

ただ、自分は包丁は触っただけでは分からず、砥いでみてなんとなく良いかどうか判断出来る位でしょうか(;´Д`)

陳列されてるのを見ただけで善し悪しが解る人は刃物を相当触ってる人(・ ・?


さて、皆さんが包丁を選ぶ時の基準ってどんな物が有りますか(・ ・?

使われてる鋼材の種類(・ ・?

正本、杉本や堺孝行と言ったブランド(・ ・?(・ ・?

出来上がるまでに携わった人の知名度(・ ・?(・ ・?(・ ・?

どれも大事な事やと思うんですが、自分が思ってる一番大事は使いやすいかどうか!です。

使いにくい包丁はいくら切れてもそのうち戸棚の肥やしになっていく運命ではないかと( ̄。 ̄;)

この使いやすさは包丁のバランス(重心の位置)で大きく左右される物で、切る時に大きな違いになって来ます。

自分なんかはほぼ和包丁使いますけど、洋包丁に比べるとかなりの先重心です。

このバランスが同じ規格の包丁で見た目や文章で解るか(・ ・?って~とやっぱり触らないと分らない物ですし、人それぞれ好みのバランスが有ると思います。

和包丁の場合、柄の素材でもバランスが変わりますし、同じ規格の物でも柄に刺さってる角度で重く感じたり軽く感じたりするそうです。

同規格の身に重い素材の柄を使うと重心は柄の方によって来て軽く感じますし、軽い素材やと切っ先に近づいて重く感じます。

他にもいろんな要因でバランスは変わって来るんですが、めんどくさくなるんでこれだけで・・・(^_^;)


触ってバランスを確かめて購入したい包丁ですが、近くに取扱店が無かったりすると多額の旅費を掛けて触りに行く事になります。

便利になった世の中でそんな非効率的な事をする人は居ないでしょう!

こんな事かいてますが自分も3丁ほどネットで買いました・・・(^▽^;

大阪までの旅費で高級品1本買えますから、それやったらと購入予定のお店に色々質問したり、欲しい物の条件を言ったりしてそれに見合う物はこれ!ここを妥協したらこれ!等々候補をいくつか出してもらった上での購入でした。

要は売り手が信用するに値するか!やと思います。

また、話を詰めて行くとネット上には載せて無い品物の話しなんかも出て来たりしますんで、パソコンとにらめっこだけして買うのはちょっともったいない買い方やないかな(・ ・?その時思いました。

実際、自分が買った包丁の中に20年ほど前に造られた4寸の小出刃が有ります。

この包丁はネット上には出して無い物やったそうで、話ししてる中で「こんなん有りますけどどう(・ ・?古いからちょっと錆びてるけど20年寝てるから切れ味は文句なしやと思う。」って提案もらって買いました。

使ってみたら、ま~~ビックリする位良く切れます・・・( ̄▽ ̄;)

使い始めの頃は骨の柔らかい魚捌くと気付かないうちに骨削いでた事も有ったり・・・(^▽^;)

キンキンの刃先にするとちょっと触っただけでも手の皮が切れて血がにじんだり、髭が剃れたりする刃が付く包丁で、少しづつ鈍角に砥いでようやく良い感じに折り合い付けた位です・・・(;^ω^)

こんな経験からネットのショッピングモールに出てるお店で、専門知識バッチリ有って売ってる所ってどの位有るか知りませんが、大手メーカーの機械でバシバシ作った物以外はあんまり信用できない様な気がしていて・・・(^▽^;

規格品を買うのに非常に便利なネット通販ですが、個々で性格が変わる物を買う時はやっぱり実際に確かめて買うか、いろんな話を詰めて相手が信用するに値するかどうかの確認をした方が良いんやないかな~~って思いました!

まぁショッピングモールに出てるお店も質問にはちゃんと対応してくれると思いますけど(*^_^*)


今年の年末年始は自宅で過ごす方が多いと思いますが、ただでさえせわしくなる時期ですんで一呼吸置いて、道具の手入れをしっかりして、ストレスの少ないお家時間をお過ごしください(*^O^*)
  


Posted by まねき  at 21:36Comments(0) 包丁

2020年11月05日

刃物砥ぎの価格・・・。

良く見ている大阪の砥屋さんのブログに載ってる事柄に、来る依頼の中で「包丁砥ぐのに出せても千円までやからそれでしてくれ!」なんて事がちょくちょく有るそうです。

ちゃんとした砥ぎをしている物やったり、手入れが行き届いてる物なんかは刃先だけ砥いで終了!ってな事は日常ですが、しばらく放置していてサビサビやったり、長年刃先ばっかり砥ぎ続けて鋼が軟鉄ギリギリやったり、我流で砥いで形が崩れてると元に戻すのにえらいな手間と時間がかかります(-_-;)

思い入れが有る物やったらいくらでも出すから砥ぎ直して!って事になると思うんですが、日常使いの物にはホント出せても千円までが限度なのも解る気がしますがね・・・(;^ω^)

切れなくなったらまた砥がないといけないわけですから・・・(-_-;)

まぁ自分みたいなマニアックな輩以外は切れりゃええ訳ですから3千円も4千円も出して砥いでもらう必要も無いって考えなんでしょうが・・・(^_^;)

形が崩れた物やサビサビを再生した事の有る方ならどれだけ大変なことか解ると思うんですが、かなりの労力が必要になります。

自分も気合い入れて砥ぐ時は時間も手間もかかりますから、それを人件費+消耗した砥石の経費で金額に換算すると、まぁ~~ええ金額になるのも事実でして・・・(;^ω^)

1度サビサビ状態から見てくれほどほどで使えるまでにするのにどの位の時間がかかるか時計見ながら砥いだ事が有りますが、手仕事で1丁仕上げるのに6時間位かかった事が有りました・・・(^_^;)

形状の修正は少ししましたが、歪修正する必要が無かったんで幾分かは楽でしたが表、裏ともまっ茶っ茶な状態でして・・・(>_<;)

熊本県の最低賃金が今現在793円ですから、6時間ですと4.758円!

それに消耗した砥石代(人造の荒砥、中砥)が500~1000円位かかったとして、ざっくりですが5千円越えになります。

最低賃金でこの価格ですから、そこに技術料だのなんだのが入って来るとますます高くなる訳で・・・(~_~;)

機械使うともっと早くできますが、今度は経費に機械の金額も入ってきますから、安くなっても3~4千円位やないでしょうか(・ ・?

そんな事を考えると巷で良くある包丁砥ぎます!の金額500円なんてのは刃先だけをチョコチョコっと砥いで終了しないと割の合わない金額って事になってきます・・・(^▽^;)

刃先をちょっと砥いで歪の確認して所要時間15分ほど(・ ・?早けりゃ5分もかかりません。

金額的には安いと思いますが、ある意味ぼったくりかも・・・( ̄▽ ̄;)


ちなみに、サビサビ、変形の物を形の修正&歪修正~鏡面or鍛流線が出るような化粧砥ぎを手仕事ですると、まるっと2日位かかってしまいますから、人件費だけで3万越えに・・・Σ(゚ロ゚;)

これに砥石も天然物をガッツリ使った日にゃ~あ~た(◎_◎;)


天然砥石を頻繁に使う砥ぎでは日本刀が有りますが、砥ぎの価格は1寸(約3cm)につき4千円~2万位と手のかけ方で幅は有りますが、それなりのお値段です。

包丁の規格サイズにも有る刃渡り30cmの短刀の砥ぎ価格は安くて4万はかかる訳で・・・(;^ω^)

まぁ日本刀は美術品、包丁は日常の道具ですから、仕上がりから使う道具も違うわけで、包丁砥ぎの価格は安くて当たり前なんでしょうが、似たクオリティーを求めると同じくらいの価格になっても不思議ではないと思います。

そんな金額払える訳は無いし、そこまでの化粧砥ぎを頼む人もそうそう居るとは思わないんですが、尺位の包丁を砥ぎに出すなら状態次第ですが、最低でも5千円位は見ておいた方が良いんやないでしょうか(・ ・?


ちなみに、包丁も長さや種類等で砥ぎの価格は変わってきます。

ブログの砥ぎ屋さんの価格設定では下記の料金からだそうでして、引用させていただきます。

家庭用庖丁

一般家庭用ステンレス包丁 1,000円~
家庭用割り込み三徳包丁 1,300円~
家庭用サイズ 出刃包丁・刺身包丁 1,500円~
※自分で砥いだり他店で砥いで変形している物・刃欠け等がある場合は割増料金。

本職用包丁・・実用向け並仕上げ

柳刃包丁24cm以上27cm以下 2,000円~
柳刃包丁30cm以上 4,000円~

出刃包丁18cm以上21cm以下 2,000円~
出刃包丁24cm以上 4,000円~

薄刃包丁20cmまで 3,000円~
薄刃包丁20cm以上 5,000円~

本焼包丁 8,000円~

※仕上げ砥石・天然砥石等による化粧仕上げは倍額程度。
※大出刃・尺柳刃でご自身で砥がれ直線刃及びツル首等の変形の場合1万円以上の場合あり!!

だそうです。


この価格から始めてくれるのは自分的には良心的やと思ってるんですが、巷価格からしたら高いのかもしれませんね~~(^▽^;)

ビフォーアフターの画像を見る限り、仕上がりは文句の付け所が無いですから、値切る人はそこまでの仕上がりを求めて無いって事なのかもしれません。

砥ぐ方は中途半端はしたくないと思うから依頼者との間に溝出来るんでしょうね~~(~_~;)

箱から出して使った時以上の切れ味になってるのは確実なんですが...( = =)   


Posted by まねき  at 21:54Comments(0) 包丁

2020年09月09日

道具としての刃物、美術品としての刃物。

コロナウイルスのおかげで大変な事になってますね~(^◇^;)

未だに夜は静かな日々が続いているようで・・・(~_~;)


ちょっとしないといけないことが有って離れたらいつの間にか1年位放置してしもてるし(^_^;)


さて、今回は砥ぎからは離れた内容ですんで、興味ない方はスルーして下さい(;^ω^)



包丁は道具として料理に使います!当たり前の事ですが。

道具として使う以上は切れないと話にならない訳ですが、中には美術品ですか(・ ・?と思うほど見てくれが派手な物が有ります。

ちゃんとした物やったら良いんですけど、見てくれだけで切れ味、永切れ具合があんまり良くなのに良い値段って物も巷に沢山出ているそうです。

見た目の派手さで代表的な物は墨流しの包丁やと思いますが、平地を槌で打って出来た跡をそのまま残して有る物も有りますし、形がまるっきり日本刀を半分に削った様な先丸蛸引きなんかも・・・。

鍛冶屋さんが造ってる物にはいい加減な物は無いでしょうが、中には模様を作るための多層鋼と刃先になる鋼をローラーで引っ付けた墨流しなんかも有るみたいで・・・(~_~;)

派手な分目を引きますから売りやすいんやとは思いますが、よく切れる、永く切れるって言う本質を見失ってるのはいかがな物かと思います。


鍛冶屋さんがきっちり造った物は良い値段するんですが、安いのは圧着やと思っても良いかもしれません。

ちゃんとした(・ ・?見てくれが派手な物は買ってそのままインテリアとして飾っておくのもいいですし、何かの時に使ってみるのも良いでしょう。

ただ、刃物ですんで飾る時は注意しないと怪我の原因になりますんで、お気を付けくださいm(_ _)m

包丁の役目はしませんが、刃を引いてしまえば切っ先と顎以外は大丈夫かな(・ ・?


自分が帰郷ついでに寄った(包丁買うついでに帰郷が正しいかな(^_^;))問屋さんにはでっかい出刃包丁に魚の漢字をタガネで切り込んだ物が額縁に入れて飾って有りました!

出刃のデカさだけでも迫力有ったんですが、魚の漢字がお寿司屋さんで出て来る湯呑みみたいに整然と並べて切って有るのも(゚ロ゚屮)屮オオォォォ!って言いたくなる位に凄い物でした。

話しを聞いたら下書きなしで鏨で切り込むから、電話なんかが有って離れた時なんかに1度切った漢字をまた切って没にした包丁も結構有るそうで(≧∀≦*)

もちろん売り物で、総額6万位やったと思いますが( ̄▽ ̄;)

店主曰く、「こんなデカいのその筋の人間以外には実用性ほとんどないで~飾り飾り((´∀`*))ヶラヶラ」やったです。

それでもそこそこの出刃に文字を切って有りましたから、飾りでは有りますけど使おうと思ったらちゃんと切れる代物です。


包丁も良い物はとても奇麗ですし、しっかり鍛えられた物は前にも書いてますが日本刀の地肌みたく模様が出て来ます。

包丁に出ている模様の出来方は日本刀とは全くの別物ですが、どっちも鉄を熱して叩いて鍛えるんで出て来ても不思議は無いのかな~~( = =)なんて思ってたり。

模様を出すための磨く工程も似てるし、刀剣の研磨師の方が公開してるHPなんかはかなり参考になります。

高級品には日本刀と同じ様な織物の袋なんかも付いてるし、包丁も何処か日本刀をイメージしてる所が有るんでしょうね~~(*^▽^*)

包丁造ってる鍛冶屋さんが日本刀も鍛刀してる事もままありますしね~~(〃^∇^)o

同じ刃物ですが、「奇麗な物、美術品」と言う目で見た時は包丁と日本刀では全然違うと思うんですけど・・・(^▽^;)

包丁に同じ道具を使って、同じ工程で磨きをかけても日本刀ほど美しくはなりません(^_^;)そこそこ近づける事は出来るんですけど(^ー°)
(材料、鍛錬方法とも同じ作り方した包丁も世の中には有るそうで、それは日本刀みたいだそうです。)

似た工程で作られてわいてますが、出来上がるまでの手のかけ方が全く別物なんでそこはしょうがないんでしょうけどね(≧∀≦*)

それでも鍛冶屋さんが美術品を意識して(・ ・?造った包丁は、とても綺麗で使うのがもったいなく思えるのも事実です。

自分が使ってる包丁を鍛えた鍛冶屋さんは、「俺は美術品造ってんのちゃう!実用の包丁造ってんねん、ガンガン使ってもらわんと(^。^)y-.。o○」っておっしゃってたそうですが・・・(^▽^;)

世の中に日本刀みたいに奇麗な包丁が沢山出てるのは世の中がそれを欲しているのか、はたまた刃物業界が出来る事やり尽くして行き場を求めて美術方向に向いてるのか、そこは自分には判らない所です・・・(^▽^;)

ただ、日本刀にも同じように見た目の派手さを求めた時期があって、そのブームが過ぎたら元に戻ったって経緯が有りますから時代は巡るって所でしょうか(*^O^*)

にしてもここ数年、バブル期以来の刀剣ブームだそうですね~~( ̄▽ ̄;)

刀剣乱舞ってゲームの影響だそうですけど、名だたる名刀を所蔵している博物館、美術館なんかはえらいな賑わいの様で~~(^▽^;)

京都の博物館で有った展覧会には25万人以上が来館したとか・・・それも若い女性がかなり来たと・・・(;^ω^)

刀剣女子って言葉も出来ましたし、TV番組でも頻繁に取り上げられたりしましたんで、ご覧になった方もいらっしゃるんやないでしょうか(・ ・?

ゲームファンの方々の行動力も凄まじく、戦前に阿蘇神社に奉納されていて、戦後行方不明になった刀(蛍丸)の復元費用をネット上で募ったら目標の8倍超えも集まった!とか、持ち主が手放すはずが無い刀をオークションで発見して、偽物ではないのかと問い詰められた出品者がオークションの取り下げまでしてしまったとか・・・( ̄▽ ̄;)

他にも色々と有るようですが、審神者(さにわ)と言われてるファンの方々には頭が下がりますm(_ _)m

TV番組で展覧会の様子が出て来る事が多々有りましたが、涙ぐんでる人の心境がいまいち理解できないんでどんな気持ちか聞いてみたい気もしないではないんですけどね~・・・(;^ω^)


自分なんかは前々から日本の刃物の最高峰と思って興味を持ってた日本刀ですが、知識や目を養うと絶対欲しくなると思って遠ざかってました。

ただ熊本にもブーム波は来てまして、以前に県立美術館で武具などの細川家所蔵品の展示なんかもやってました・・・(^▽^;)

刀剣乱舞のキャラのパネルなんかも置いてましたし(^_^;)

興味は有ったし、普段目にする事が出来ない物も展示するってやったんでせっかくやしと思ってついつい行ってしまって・・・(;^ω^)

しかも美術館では珍しく、全部の展示品が写真撮影可でしたから、なお行かない訳にはと・・・(^▽^;)


(こんなのが9振り有りました。他にも拵えや鍔も数点。)

日本酒の仕入れついでに美術館に寄ってきましたが、思いのほか静かやったんで良かったです。

まぁ自分が行った時間帯は平日の昼日中ですから来る人はパラパラ、年配の方がほとんどで、サァ~~っと見て退室する方々ばっかりやったんでゆっくり係の人と話ししながら質問したり撮影出来ました(≧▽≦)

阿蘇神社の蛍丸なんかが展示して有ったら平日でもえらいな事になりそうですけどね~~(~_~;)

まぁ奉納刀ですんでそうそう一般公開しないでしょうけど、縁が有れば拝む事出来るでしょう(≧∀≦*)


個人的には刃物って目でしか見て無いんで、刀身の姿や見える模様(沸え、匂い、地肌の模様等々)にしか興味有りませんから、誰が持ってたとかは二の次三の次なんですけど、ゲームファンの方は自分とは真逆なんでしょうね~~(;^ω^)

見てるだけでは飽き足らず砥いでみたいな~~( = =)なんて思うのも包丁の延長みたいに思ってるし、散々包丁触ってるからなんでしょうかね~( ̄▽ ̄;) 

けど、サビサビの日本刀でも包丁と比べると金額は0が1つ2つ増えますからおいそれとは手が出せないのが現状で・・・(~_~;)

どなたか錆びた日本刀お持ちでしたら砥がせてくれませんでしょうかね~(・ ・?(^▽^;)

道具もそろって無いし、腕もまだまだで研磨師さん達みたいに完璧に仕上げる事は無理ですが、そこそこには出来ると思うんですけど~~(;^ω^)


そらそうと、天草に日本刀ってどの位在るんでしょうかね~(・ ・?

とある方は1振り持ってるそうなんですけど。

普通に買ったら安くてもうん十万~うん百万しますから、車買う様なもんですもんね~~(^▽^;)



余談ですが、包丁は日本刀みたく峰側に反り返る事はまず有りません!
(左右には反りますけどね。)

日本刀の反りはあの長さと焼き入れの前に行われる土置きのおかげで出来ますが、包丁は本焼きでも日本刀みたくマチから切っ先まで土置きする事はまず有りませんし、置いてもマチからせいぜい2/3位までです。

反りの付いてる蛸引き包丁は製作工程の1つ、「断ち回し」と言われる工程であの形に切り出され、グラインダーなどで形を整えて出来上がります。

やろうと思えば出来るんかも知れませんけど、製品として成り立つかどうかは(・ ・?です。

まぁ反りの付いてる包丁って慣れないとかなり使い難いんやないかと自分は思うんですが・・・(^▽^;)
  


Posted by まねき  at 19:22Comments(2) その他

2019年09月24日

返りの処理

今回は返りの処理について書いてみようと思います。

どんな包丁でも砥ぐと刃先に返りが出来ます。

居らなくなった包丁のカスな訳ですが、これが綺麗に取れてないとせっかく砥いでも包丁が切れません!

天然仕上げ砥石で砥ぐと片刃でも両刃でもヘマをしない限り綺麗に取れる事が多いんですが、人造中砥で砥ぎを終わるとなかなか取れないのが実情やと思います。

以前自分が良くやってたのは下の画像見たく裏砥ぎの時に先に押して刃先に返りを出ない様に砥いでたんですが、両刃でこれをするとどうしても持ちてがぐらついて完璧に取る事が出来なかったり、せっかく砥ぎ出した刃先を潰したりしてました。
(後から調べてて解ったんですが、この方法あんまりしない方が良いみたいです・・・(^▽^;)


でっ今度は新聞紙に角度を付けて刃先を押し当てて峰側に擦る!

表が終わったら裏も同様にってする様になりました。


この他にもGパンに擦り付けるや昔の床屋さんがしてた皮の裏側(スウェード(・ ・?)で擦る等々方法はいろいろ有る様です!

ただ上記方法でもン(・ ・?って思う事が有ったんで、今は仕上げ砥石でしてますが・・・(^_^;)

要はどこまで求めるかなんでしょうけど、どの方法でも返りは取れます!

自分の場合中砥の刃先が気に入らんかったって事が分ったんで仕上げ砥石までしっかりかけるようになりました。

以前書いたメラミンスポンジも良いんですが、鋼の包丁は仕上げ砥で刃先を整えるとよっぽどのことが無い限り綺麗に取れてくれますし、ステンレスの両刃はともかく銀3鋼片刃は砥石でした方が早いです。


中砥で終わりたい時は返りが極力出ない様に軽~く撫でる様にすると良いみたいですね。

余談ですが、天然砥石は人造砥石に比べると研磨力が弱いんで返りが出にくく返りの処理が楽に出来ます!

まぁ仕上げクラスの良い値段する石の話しで、中砥でクラスではあんまり期待しない方が良いみたいですけどね・・・(^▽^;)
  


Posted by まねき  at 00:59Comments(0) 包丁

2019年08月19日

鏡面仕上げ

普通、包丁の平の部分は霞んでたり木砥仕上げといって斜めに線が入っています。


木砥仕上げはこんな感じです。

ホームセンター売りや改良霞の物はサンドブラストで霞ませるんで、荒い耐水ペーパーみたいな表面になってます。

高級和包丁の平はピカピカの鏡面で見てくれ非常に綺麗です。

オーダーメイドやったら注文次第で全体が鏡面の包丁にも出来たりします。

この鏡面仕上げ、見てくれの他にも良い事が有って、水分が包丁に留まり難くなるんである程度ですが錆びに強くなります。
(車にワックスかけた様な感じかな(・ ・?ワックスみたいには弾きませんけどね(^▽^;))

そしたら、高級和包みたく安価な包丁でも全体を鏡面にしたら錆に過敏にならんで良いやん\(^o^)/って思うんですが、全部を鏡面にするとちょっとした弊害が出て来ます!

一番厄介なのは切った物が切刃にへばり付く事。

ツルツルの物同士の間に水を垂らしたら取れなくなったって経験有りませんか(・ ・?

無かったらガラスにプラスチックの下敷きを濡らして引っ付けてみてください、取れなくなりますから(^▽^;)

台所仕事をする時って包丁はだいたい濡れてると思いますし、食材にも水分が有ります。

その水分が原因で、切刃に張り付いて取れなくなります。

キュウリの輪切りを万能包丁でしたらペッタリ引っ付くのと同じ感じです。

切刃は砥石で出来る傷(霞(・ ・?)が有った方が少しですが隙間が出来るみたいで良い様ですね。


次に、切れなくなった時の手入れが面倒くさい!

鏡面にするためには#1万以上の砥石で磨く、バフで磨く、耐水ペーパーで磨く等が有りますが、前者2つは高価な砥石や機械の購入が必要になって実用的で無いんでだいたい耐水ペーパーで磨く事になります。

ただ、ペーパーでするとせっかく砥ぎ出した刃を擦ってしまって潰す事も有りますし、何より切刃を砥ぐ度にしないといけなくなるのはかなり大変な作業になります。

裏スキの鏡面化なんかも凹んでて非常に手間がかかりますし、切刃と一緒で食材が引っ付きますから、鏡面にしたいならクレンザーで手入れしてたら知らん間に光出した位(半鏡面)が丁度良いと思います。


鏡面化しても切ると言う作業に支障が出ない&常にしなくて良い場所は平、峰、マチしかない訳ですが、平と峰は比較的楽に鏡面に出来ます。

耐水ペーパーで磨くと傷は有るけど顔が映る位の鏡面にはすぐできます。

状況にもよりますが、#500や#1000の耐水ペーパーから徐々に番手を上げて仕上げを#5000位で磨けば店に陳列してるのと比べて少し見劣りする位にまで出来ますし、もっとピカピカにしたかったら番手の細かい物で磨き上げた後にコンバウンドで艶出しするとほんとにピカピカになります。

鏡面化の作業は下地作りが重要になりますんで、前付いた磨き傷をしっかり消さないといけないのが面倒くさいですが・・・

峰と平はピカピカ、切刃の軟鉄が霞んで鋼も光ってるってコントラストの包丁にしたい方は是非挑戦して下さい!

反りの有る先丸蛸引きなんかほんとに日本刀みたくなりますヽ(^o^)丿

本当~~~に綺麗な鏡面にしたい時は番数の大きいペーパーで磨いた後、高番手砥石などで傷が消えるまでひたすら磨き出し、バフにコンパウンドを付けて粗方磨いて布に付けたコンパウンドでこれまたひたすら磨き上げるなんて事をしないといけません・・・(^▽^;)

ちなみに両刃でも可能なんですが、包丁に印刷してある文字部分も消えますんで、消したくない方はマスキングしたりすると良いと思います。

両刃は平がステンレスの事が多いんで錆を気にする事は無いと思いますが、一度ピカピカにしたらよほどの事が無い限りくすむ事も有りません。

ただキュウリ等はしっかり張り付きますんで、しない方が良いかも・・・(^_^;)
  


Posted by まねき  at 00:34Comments(0) 包丁

2019年07月29日

続、鱗取り。

以前鱗を取る時に飛び散りにくいやり方を書きましたが、その時にスプーンとテーブルナイフでも出来るって書きましたんで今回はそのことを書いてみます。

大まかに言うと、スプーンは広い面の鱗に、ナイフはヒレ付近の取りにくい鱗に向いてると思います。

スプーンの使い方ですが、画像みたくひっくり返して頭の方へ一気に押し込むとビックリする位簡単にしかも飛び散らずに取れます!


画像はスプーンを途中で止めて撮影しましたけど、普段は尻尾辺りの鱗をざっくり取った後にそのまま頭まで一気に滑りこませます!

ひっくり返さなくても問題無いんですが、返した方が力が入りやすいと思います。

取りにくいヒレ周りもスプーンでチョコチョコしてるとそこそこ取れてくれます。

今までの工程でほとんど鱗は取れてるんですが、まだ残ってる物や顔の鱗なんかはナイフでするとほぼ完ぺきに取れます。

ナイフの使い方ですが、手首のスナップを使って丸く擦るか包丁みたいに前後に動かすと良いと思います。



スプーンとテーブルナイフでの鱗取りですが、ヒラメやハタ類の鱗が細かい魚と鱗が硬い魚はちょっとやりにくいです・・・(;^ω^)

うろこが細かい魚にはステンレスの金だわしが効果的です!

魚屋さんがゴシゴシしてるの見た事有る方もいらっしゃるんやないでしょうか(・ ・?


鱗の硬い魚は・・・。

今の所楽に出来る方法を見付けれて無いんで、鱗取りで格闘してるんですが、いい方法が見つかったら紹介しますm(_ _)m


ご存知の方いらっしゃいましたらご連絡頂けると大変助かります(>人<)

  


Posted by まねき  at 00:36Comments(0) 料理

2019年06月28日

切刃、光らせたい派(・ ・?、霞ませたい派(・ ・?

包丁好きを二分するとピカピカに光った物が好きな人としっとり霞んだ物が好きな人に別れると思います。

ってか2つしか無いやろ( `ー´)ノって話しなんですけど・・・(;^ω^)

自分は後者の霞ませたい派です。

見た目の問題で切れ味にはほとんど影響無い(切刃を鏡面まで研ぎ上げた場合は影響出ます!)事なんで、どうでも良いって言えばそれまでなんですが、砥いでるとやっぱり綺麗に仕上げたいって思ったりしますんでちょっと書いてみようと思いました。


光らせるにせよ霞ませるにせよウン十万円の高級品レベルの出来を求めなければ、ホームセンターに有る砥石の使い方次第で光らせる事も霞ませる事も出来ます。


砥石の硬、軟の所でアフターの砥ぎをメインでされてる砥ぎ師さんが、光る霞むで硬軟使い分けしてるって書きましたが、実は硬い砥石でも柔らかい砥石でも砥泥の使い方でなんとでもなります。

しいて言えば、硬いと霞みにくい(・ ・?柔らかいと光りにくい(・ ・?位です!


硬、軟どちらの砥石でも共通しているんですが、しっかり泥を出して軽く抑えて砥ぐと霞み、泥を洗い流しながら強く抑えて研ぐと光ります!

流石に軟質の#1000で光らすのはちょっとしんどいですが、軟質でも高番手の砥石やと硬くなって来ますから結構簡単に砥ぎ分け出来ます!

下の画像は硬質砥石の#1000で泥を流しながら砥いだ切刃です。

割と軽めに砥いだんでちょっと霞んでますけどこんな感じに光ります。


こちらは泥を流さず給水程度で泥出して砥いだ画像。


軟質#1000砥石で洗いながら砥いだんですが、軽く砥ぐとこんな感じに・・・(^_^;)

軟らかい分きつく霞んでると思います。


もっと強く押し付けて砥ぐともうちょっと光って来ますが、力加減でまだらに霞んだりしますんで・・・(-_-;)

軟質でも#3000位になると楽に出来そうです。

持ってませんからした事無いですが・・・(^▽^;)


仕上げ砥石でこれをすると、もっとピカピカに光ったりしっとり霞んだりします。

天然仕上げですると(砥石の種類にもよりますが)日本刀みたいに綺麗に霞んだり、鏡面一歩手前まで出来ますからコンパウンドで磨くとピッカピカにも出来ます。

余談ですが、しっかり鍛えて有る包丁に軟らかめの天然で霞を入れて硬い天然で磨くと前に書いた鍛流線が奇麗に出て来ます!

天然仕上げの硬、軟質両方お持ちやったら試してみるのも良いかも知れません(〃艸〃)
  


Posted by まねき  at 00:40Comments(1) 包丁砥石

2019年06月01日

魚のウロコを取る時って・・・。

ご家庭で鱗を取る時どおされてますか(・ ・?

一般的な考えやとシンクで水を流しながらウロコ取り(画像みたいなやつ)でゴシゴシするかと思います。


さてさて、普通にウロコ取りを使う時って画像みたく尻尾から頭に向かってゴシゴシすると思いますが、ウロコが飛び散ってキッチンが大変な事になってる方も少なく無いかと・・・(^▽^;


飛び散らない様に袋の中でしたり、タライに水を貼ってその中でしたりと色々工夫してる方もいらっしゃると思いますが、この方法って結構めんどくさかったり、ちゃんと取れてなかったりするんやないでしょうか(・ ・?


魚のウロコ、1枚は下画像の緑枠の黄色い部分位の所だけで魚体に引っ付いてます。

ですから、尻尾から頭の方にウロコ取りを動かすと(画像では右から左ですね!)周りのウロコがバネみたいになって剥がれたウロコを飛び散らすことになります。

そこで、ウロコの付き方と並びを観察して理解できると飛び散らず、綺麗に取れるようになります!

縦に見ると赤線の所がウロコの端、斜めに見ると水色が端になりますよね。

ウロコは黄色の部分で止まってる訳ですから、下画像みたく斜めに鱗取りを動かすともぎ取る様にウロコが剥がれて行きます!

お腹辺りは上画像みたく動かすと良いんですが、背中の方は下画像みたく逆に押してやると良いと思います





しょちゅう魚料理するんやったらウロコ取りを買って持っておいても良いですが、そんなにせんのやったらご家庭で有る物で代用出来ます!


スプーンとテーブルナイフです!

使い方はウロコ取りと大差無いんですが、チョット慣れが要るかな(・ ・?

詳しくは後程・・・m(_ _)m 


鱗取りを使てて、キッチンがウロコまみれになって掃除が嫌になった事の有る方!

騙されたと思って試してください。

まったく飛び散らない訳では有りませんがビックリする位掃除が楽になると思います((^∀^*))


当たり前かも知れませんが、水を流しながら(出来ればシャワーで)すると取れてない所が良く解りますから良いと思います(*^▽^*)
  


Posted by まねき  at 00:26Comments(1) 料理

2019年05月11日

コロコロ落ちるきゅうりのスライス

以前とある女性のお客さんと包丁の話になった時に、「きゅうりのスライスをするとコロコロと転がって下に落ちたりするのが気になって仕方ないけど対処法って有るの(・ ・?」って聞かれた事が有ります。

その時は何にも気にせず話ししてたんですが、その後2人のお客さんから似た質問をされたんで、少し書いてみようと思います。


どんな包丁を使ってもそこそこ対処できる方法では有りますが出来るなら長い包丁を使うと尚良いかと!

やり方は、出来るだけ切っ先側から切り始めて徐々に顎の方に切る場所を移動させて行く!です。

このやり方やと切って包丁に引っ付いてるきゅうりが包丁の前方に押し上げられて行きますから、剥がれたきゅうりはまな板の奥の方に落ちて行きます。

あご付近まで来たら引っ付いてるきゅうりを全部落としてまた切っ先から顎までを繰り返します。

ただ、短い三徳包丁やと落として切り出す動作が増えますし、引っ付いてるきゅうりが多いんでちょっとめんどくさいんやないでしょうか(・ ・?

ここで、長い刺身包丁の出番です!

三徳包丁でスライスに使える部分は、切っ先の反りが無くなる部分から顎までですからだいたい10cmちょっとでしょうか(・ ・?

ご家庭に良く有る刺身包丁の7寸で切るとすると、反りの部分を除いても15cmほどになるかと思います。

9寸を使えば22cmほどが使えるんで切る場所の移動距離も長く出来、落とす動作が少なくなります。

刺身包丁を使う利点はまだ有りまして、切刃が狭いんで引っ付いてるきゅうりが少なくなりますから、落とす作業が非常に楽です!

また、利き手側に切刃が有ります(斜めになってる)から右利きやったら右側に食材が落ちやすいんで、切った物が邪魔になる事が少なくなります。

ちなみに、洋包丁の牛刀や筋引きといった長さの有る物でも何ら問題は有りませんが、きゅうりはしっかり引っ付きますし反対側に落ちる量も増えますので参考まで。


ちょっとした事ですが、このやり方できゅうりがちゃんと切れると、野菜の刻み物はどんな物でも良い感じに出来ますんで、覚えておいて損は無いと思いますよ(≧∀≦*)

  


Posted by まねき  at 01:57Comments(0) 料理