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2017年06月08日
硬い砥石、柔らかい砥石。
今回は砥石の硬度についてちょっと書いてみます。
砥石は製造方法や材料の違いで硬い物と柔らかい物があります。
砥石は製造方法や材料の違いで硬い物と柔らかい物があります。
硬い砥石は型崩れしにくく平面が長続きしますんで、砥いでる最中の面直しの回数が減ります。
長続きするんですが砥石の表面が削れにくく、包丁の削りカスが表面で目詰まりを起こした状態によくなります。
上画像は軟らかめの仕上げ砥石ですが、黒い線が目詰まりをおこした状態です。
(なりにくい物も有りますが。)
上画像は軟らかめの仕上げ砥石ですが、黒い線が目詰まりをおこした状態です。
このまま砥ぐと砥石粒度の研磨力が得られず、ひどくなると包丁が砥石の上をツルツル滑って全く砥ぐ事が出来なくなります。
目詰まりの解消法ですが、名倉砥石と言われる目が細かくちっさい砥石で表面を研磨したり面直しをして新しい研磨面を出してやります。
一番いいのは初めに面直しや名倉で表面を研磨して出た泥を洗い流さずに包丁を砥ぐと、泥が包丁と研磨面の間でコロコロしてどちらも削ってくれますんで、常に綺麗な面で砥ぐ事が出来ます。
柔らかい物は包丁と一緒に砥石も削れて綺麗な研磨面が常に出て来ます。
綺麗な研磨面が出て来るんで、いつまでも目詰まりしないんですが、平面が保てず凹んで来ます。
凹んで来たら面直しをしてまた砥ぐって具合です。
したらどっちが良いのか(・ ・?なんですが、一応硬い包丁には柔らかい砥石、柔らかい包丁には硬い砥石が良いって話があります。
有りますが、自分は好みの問題でどっちでも問題ないやろ((´∀`))って思ってます。
家庭用の軟らかいステンレス包丁なんかを硬い砥石で砥ぐとアッちゅう間に砥石が目詰まり起こしますけど、目詰まり解消法を知ってたら問題無いし、柔らかい砥石で砥いでもちゃんと刃は付くし。
当たり障りが無い物はキング砥石の標準#1000よりちょっと硬めの砥石が良い様に自分は思ってます。
だいたい分厚い砥石(キング#1000とか)は柔らかく、薄い砥石(刃の黒幕みたいな1cm位の厚み)は硬い砥石になるかと。
柔らかい砥石は砥いでる途中に頻繁に面直ししないといけないのがめんどくさいんですけどね~(^▽^;)
硬い砥石は良い値段しますけど、どっちも使ってると減って来ますから、費用対効果は同じ位やと思って問題無いとおもいます!
アフターの砥ぎをメインでされてる砥ぎ師さんの中には同じ番手で硬、軟使い分けしてる方も居るそうです。
理由は硬い砥石は切刃が光る傾向が有って軟らかい物は霞みますから、傷がちゃんと消えてるかの確認が出来ると言う事です。
ご家庭で普段砥ぎの時にそこまで気にする必要も無いと思いますが、傷を確実に消したいと思ってる方は#1000硬い物を、#3000を軟らかい物って風に交互に揃えたら良いんやないでしょうか(・ ・?
砥石は同じ種類の物で揃えると、番手が上がるにつれて硬くなっていきますから種類を変えて持ってると違いが良く解ると思うんです。