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2017年05月25日

包丁のエラー

前回販売元の銘は保証書みたいな物って書きましたが、保証対象外としてどんなのがエラー(不良)として扱われるか書いてみようと思います。

分かってるとおかしい事に気付けますし、何より買う時の見極めが出来ますから!


包丁は本来食材を切るための物ですから、無茶な使い方して折れただの欠けただのはもちろん保証外です!

普通の使い方してちゃんとした砥ぎをしていたにもかかわらず、不具合が出たら無料修正、返品や交換対象になると思います。

そんな所は電化製品の保証と一緒ですが、物によっては年月が経ったが故に出る不具合に対しても対応してくれるそうです。
(お店にもよると思いますし、絶対補償対象になるとは言い切れませんから販売店への問い合わせは必要です!)



実は前回載せた頂き物の包丁は画像みたく裏の刻印から刃先に向かって鋼にヒビが2本入った年月が経って出たエラー物やったんです。

鋼が締まった事により刻印の角からヒビが入る事がまれに有るそうです。

相談したした問屋さん曰く、「鋼が良く締まってて20年以上経ってると思う!エラー扱いで交換しても良いと思うけど、軟鉄が支えてるから折れる事は無いと思うし、この切れ味は年月が経たんと出んからこのまま使った方が良いのでは(・ ・?」と言う事やったんで、顎に近い所のヒビやったのと頂き物ってのも有るし、そのまま使う事にしました。

事実、異常な位良く切れます!

元々フグを薄く刺身にするためのフグ引きなんですが、カワハギなんかやと名刺位の薄さにする事もできたりする位の切れ味です。


手作りの包丁にはエラーは付き物でして、どれだけエラーの少ない包丁を選んで買うかが良い包丁を手にする秘訣になると思います。

一番ええのは信用できる刃物屋さんを見つける事ですが、田舎暮らしやとなかなか難しいと思うんで・・・


鍛接不良 



これは合せ包丁だけに起きるエラーで、表の刃境に出来た隙間をアイケ(前にちょっと書きましたけど)と言います。

実はこのアイケ、良い包丁を作ろうとすると出来る可能性が高くなるそうです。

鋼と軟鉄をひっ付ける時に焼いて赤くするんですが、この時高温ですると楽に引っ付くらしいんですけど、鋼が傷んで良くないそうです。

鋼を痛めない様に極力温度を上げず鍛接出来るギリギリの所でひっ付けるらしいんですが、温度が低くなるとアイケが出来やすいと言う事みたい。
(大量生産しないといけない所は鋼が傷むのおかまいなしって場合も有るとか・・・(-_-;))

アイケが表に出ている物は基本、正規品として販売される事は有りませんが、B品として安く世に出回る事も結構有ります。

砥いでると消える物も有り、もし消えると安く買えて痛みの少ない鋼の良い包丁を使えますが、消えないと錆の原因になりますんで、定価でA品を買うか安くアイケの有るB品を買うかは賭けですね!

アイケと似た物に裏の地合いが開いたのもエラー扱いになります。

これは刻印を打つ時に出来るそうで、外からの衝撃に耐えられなかった事で起こるそうです。

これも鋼が傷んで無いって言われています。

地合いの開きはどうしようもないんで、エポキシ樹脂でも流し込んで錆防止しないといけません・・・(^_^;)




寝不足の包丁の所で書いたんで詳しくは省きますが刃物屋さんで歪んでる物がそのまま置いて有ったら避けるんやなく、どの位お店に有るか聞いたら良いと思います。

1年以上おいて有る物やったら修正してもらった後反る事はもうないと思いますんで、良く切れる可能性が高いです。
(錆びてるのも長く置いてあるって理由から良く切れる可能性大だそうです。)

ただ、ちゃんと修正出来ないと砥いだ時に刃線と鎬筋が波打ってきます。

ネジレについてはどうしょうも無いんで、余りにも酷いと分かるほどねじれてたら避けて下さい。


柄と本体の角度

真っすぐ付いてて当たり前なんですが、中にはいがんで付いてる物が有ったりします。

店頭の包丁は一本一本調整しながら柄付けしますからいがんでる事はほとんどないと思いますが、個人で柄の交換をした中古品はいがんでたりする時が有ります。

峰や柄尻から見て柄の中心線の延長線が本体と同じ様やったら問題無いんですが、同じサイズでも包丁の先が下がってると重く感じ、上がってると軽く感じるそうです。

出来るだけ真っすぐな物が使いやすく良いとされてますが、エラー物を使った事無いんで良く分かりません。

寝不足の包丁の所で真っすぐな物・・・って書いたと思いますが、柄とも真っすぐかも確認しとかんと変にいがんだ物やったりします。


裏押しの幅、形


上の画像見て頂くと分ると思いますが、砥ぎの際に手を掛けて無い物(改良霞なんか)は裏押しの幅が広かったり狭かったりします。
(改良霞がぜんぶそうかって言うと違う物も有りますんで。)

また、形がいびつな物は砥いだ時に砥石に当たらない所が出て来るんで出来るだけ避けた方が良いと思います。

ちなみに、画像の裏押しの広い所は凸ってて狭い所は凹ってます!

凸に合わせると凹の部分に刃が付かず、凹に合わせて砥ぐとこんな風な裏押しになってまいます。



こっちは出来が良い物です!裏押しの幅が綺麗に揃ってますよね。

裏の見極ですが、蛍光灯の明かりを横向けに包丁に写して柄側から見ながら包丁を上下に動かすと蛍光灯の光が伸びたり縮んだりするんです!

この伸び縮みが何か所も有ると裏側が波打ってる状態で、1ヵ所位やと少し曲がってる状態です。

少しの曲がりくらいはしょうがないと思うんですが、余りにもウネウネしてる物は辞めた方が良いです!

裏のうねりが酷いと最悪刃線が波打ってきて包丁を真っすぐ砥げなくなって来ますんで。


厳密に行くとまだまだ有りますが、よっぽど見慣れて無いと分からんらしいんでここらへんで・・・。


ちなみに、下の画像はどっちも良く切れるんですが上の物が手を掛けて作られた物で、軟鉄と鋼の刃境(右側)にほそ~い線が見えると思います。

そこが本当の刃境で、鋼みたいに白く色が変わってる所は軟鉄です!下の物には有りません。

日本刀の世界では沸(にえ)や匂(におい)って言うそうですが、良く解りません・・・(^_^;)

しっかりと手をかけた物は刃境に見える所に白い線が一本画像みたいに有りますんで、目安に出来ると思います。
(包丁屋さんに上がった時の砥ぎ次第では見えにくい物も有りますのでよ~く見て下さいね。)


刃境の拡大で上下逆さま(上が鋼、下が軟鉄)ですが、画像上が手を掛けて作られた物です。

流石にここまで拡大すると良く解りますね~!




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Posted by まねき  at 02:37 │Comments(0)包丁

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