2017年01月12日

日常の手入れ!

あけましておめでとうございます。

昨年は地震など大変な事が起こって気苦労された方も多いと思います。

今年は少しでも明るい年になればと思います。


年末年始の料理で包丁を酷使された方もいらっしゃると思いますが、そのまま日常の料理をすると切れ味に不満が出て(-”-メ)”-メ)”-メ)ってなるんやないでしょうか(・ ・?

今回は日常にちょっとするだけで切れ味長持ちの手入れの方法を!


料理屋では帰る前に毎日包丁を砥いでる!なんて記事を目にした事ってありませんか(・ ・?

高級料亭の親方は朝から各弟子の包丁見て砥いで無かったらやる気が無いって判断して帰れって言う人も居るとか。

確かに忙しい所は砥いでますし、そうでなくても良く使う包丁は2~3日も使えば切れ味が落ちます。

個人経営のお店で毎日切刃全体を砥いでるかって言えばNO!やと思います。
(ベタ研ぎの切れ味が良くてしてる人も居るかもしれません!)


以前糸引き刃って研ぎ方の話しを書いたと思いますが、そこだけを砥いで刃先を整えると元の切れ味が復活します。

切刃全体を砥ぐのは結構大変ですが、糸引き刃だけの砥ぎやと労力も時間もほんの少しで刃先が鋭くなります。

糸引き刃だけを砥いでいるとどんどん鈍角な刃先になりますが、鈍角になって抵抗が増したせいで切れ込みが悪くなったと思いだしたら、切刃全体を砥いでキンキンの刃にすればまた良く切れ込む包丁になります!

ス~ッって砥石を撫でるだけですんで、包丁を持つ手の角度さえちゃんと固定出来たら誰でも出来ますし、包丁4本お持ちでしたら1本1週間使ったとして1ヶ月は使える計算です。

移動販売の包丁屋さんが来る周期に合わせて使うスパンを調整して、包丁屋さんが来たらガッツリ砥いでもらうのも良いかもしれませんね!

もし糸引きが段刃になった包丁を頼んで砥いでもらう時は、「刃先までベタ研ぎして下さい。」って頼まないと刃先を整えて終わりになる可能性が有りますんでご注意下さい。

画像の上が付けたばっかりの糸引きの幅、下が使い続けた糸引きの幅って思って下さい。

本当は刺身用の鋼(上)と、なんにでも使う銀三(下)なんですけどね!

ちなみに画像は2倍位の拡大ですんで、鋼の画像位の糸引きを付けるとン(・ ・?って感じになると思います。


糸引きだけ付けるとなると、中砥石やなくて仕上げ砥石だけ持ってれば良いですし、砥石が薄くなって買い替えって事も無くなります。

仕上げ砥は高いですが砥石自体が硬いし、糸引き刃だけの砥ぎやとほとんど減らないんで一つ持ってると包丁より長持ちすると思います。


研ぎの紹介ブログなんかを見てるといつ砥いだら良いか分からん!って質問なんかを目にする事が有りますが、切りにくい(-”-メ)って感じた時が砥ぐ時です。

その時に糸引き刃の付け方を知ってると、料理してる最中でも仕上げ砥でチョイチョイッっと砥いで良い刃になった包丁を使う事が出来るんで、切れないストレスから解放されます。

また、刺身を切る前にガッツリ砥いだ包丁を使うと鉄臭い刺身になりますが、刃先だけ整える位やと気になる様な匂いが刺身に付く事は無いと思います。

一番良いのは一日の台所仕事が終わった後に砥ぐ事ですけどね。


切れなくなった包丁をご主人に頼んで砥いでもらってる奥さんが糸引き刃を付けれる様になったらお願いする回数も格段に減るんで、嫌な顔される事も少なくなりますから奥さん方に是非とも覚えてもらいたい研ぎ方です。

ただ、段刃に近い糸引き刃が付いた包丁を元の状態に砥ぐのは結構苦労しますんで、回数は減ったけどしんどいってご主人がもっと嫌がるかもしれません・・・(^▽^;)
  


Posted by まねき  at 00:52Comments(0)包丁