2016年08月20日

安価な包丁で・・・

前から安価な包丁でもちゃんと砥げば良く切れる様になる!って書いてますが、「ほんまに切れんのか~~(~_~メ)お前高いの使ってるからやろ( `ー´)ノ」
とか思われそうなんで、むか~し昔買った2千円位の包丁で実演してみようかと思います。





新潟県燕市に有る藤次郎って会社の物です。
20年程前に自宅で使うのに買いましたけど、裏すき無しのぺったんこで、1番下の赤枠の中、色が変わってる所が軟鉄と鋼の境目、鋼は1cm有りません。

そこまで砥ぐと包丁の寿命になります。

柄は割れたんで抜いてそのままです。

今は砥ぎの練習&疑問に思った時のテスト用になってます。



ではまず切れない状態にした物をトマトを使ってテストです!


ご覧頂いた様に全く切れません!

力入れてしつこくギコギコしたら切れるでしょうけど、そんな包丁は使い物になりませんので、中砥#1000で刃付けして、仕上げ砥#8000で滑らかにしました。

2つの動画はどっちも中子を指でつまんで包丁の重さだけで切ってます。

高い包丁の切れ味が凄い!って動画がYouTubeに有るんですが、ちゃんと砥げば安価な包丁でもしっかり切れる事が分って頂けると思います。

砥ぎさえちゃんと出来たら置いたトマトを横から薄くスライス出来る様な包丁にする事も出来ます!



藤次郎の製品は安価な物から高級品まで幅広く製造されてますんで、値段相応の切れ味と持続性を持った製品かと思います。

包丁は生まれと問屋さんが言ってましたけど、しっかり手を掛けて作られた物は切れ味、持続性も素晴らしい!けど、手を抜くと抜いただけそれなりの物になる!と言う事みたいです。

製品として販売しないといけない物(このレベルをクリアすれば良い。)を製造している会社と、良い物!を製造している町工場では同じ材料を使い、工程を経ても全くの別物になると。

個人的な見解は、会社もほんとは良い物を作りたいけど、採算が合わんから手が出せない。
町工場は少量生産が可能で、金額高くなるけどキワモノを生産しやすいって感じかな(・ ・?

キワモノは究極の話です、普段使いでは価格の面からも会社製の方が使いやすいと思います。
手を掛けただけ価格の上昇は防げませんから・・・(^_^;)


ご覧頂いたみたいに、切れ味に関しては手入れ次第でどんなふうにでもなるもんです。

後はやる気だけ(*^▽^*)

頑張って下さい!

  


Posted by まねき  at 04:59Comments(2)包丁