2016年08月04日

庖丁砥ぎについて。

ブログの更新ってなかなか進みませんな~(^▽^;)
日常の日記みたいな物やとちょろっと書いて終わりそうですけど、ネタがネタだけにちょろっと更新しにくいし、変な事も書かれんし・・・
ネタ選び間違ったか(-”- )まぁ~しゃ~ない(^_^;)

今回は包丁の砥ぎです。

せっかく良い包丁を買っても切れなくなって放置!って事になったら悲しいですよね。
切れなくなるのが嫌でお蔵入りなんて事も・・・(^▽^;)

包丁は道具です!日本刀みたいな美術的な価値はほぼ有りません、使ってなんぼです!
業界で名工と言われる方のたっかい包丁を亡くなるまで綺麗に保管してたら少しは・・・。

美しい包丁も有りますが、お客さんの目の前で身を引くお寿司屋さんが、かっこいいから使ってる、もしくは刃物フェチな人の所有欲を満たしてくれる位で、使わないと減ったお腹は満たしてくれません。


使って切れなくなったら砥石で砥ぐんですが、砥いだ事無いからどおして良いか分らない人も少なくないと思います。

知り合いに砥げる人が居るからお願いする、お金払って砥ぎ屋さんに頼むのも選択肢ですけど、手土産買ったり代金の支払いと下手すると砥石買うより高く付く事も有ります。
だいたいレンガみたいな中砥石で高くても2千円前後位やと思いますんで、菓子詰め2個分、安い研ぎ代やと3回分位です。

金額の事以外に自分で手入れすると愛着も沸きますし、慣れて来ると自分の思った砥ぎ方が出来ますから、使いやすくなります。

包丁屋さんが「基本的な研ぎ方は有るけど、100人砥ぐ人が居たら100の砥ぎ方が有る!」って言ってましたんで、臆せずぜひご自分で砥いでみて下さい。

和包丁の初歩的な砥ぎは比較的簡単で切刃(画像の枠部分)を砥石にぺたっと付けてゴシゴシするとだいたい砥げて来ます。
表が終わったら裏もぺたっと砥石に付けて砥いで刃先の返り(刃先に出来たチリチリ)を取れば完成です。

砥ぎ方については皆さんブログ等でUPされてますんで、「和包丁、砥ぎ」なんかで検索してみて下さい!
自分が説明するより丁寧な説明をしてる人が多いし、色々書くと訳が分からなくなって来ますんで(^人^;)

ただ、溝に包丁入れて引っ張るだけの砥ぎ機は使わないで下さいね!
あれって、荒い砥石で刃先撫でてのこぎりみたいな刃にしてるだけですし、包丁の裏も斜めになって本来の砥ぎができなくなります。
何よりあの砥ぎ機は洋包丁みたいな両刃専用ですから。


包丁を砥いで行くと砥石の使う部分(大体真ん中)が減ってへこんで来ます。

これがかなりの曲者で、そのまま砥ぎ進めると包丁の形も砥石の形にならって、包丁は凸、砥石は凹になります。
こうなると他の砥石で砥ぐ事になった時に、刃先が砥石に当たらなくなって変な研ぎ方をしないと刃が付かなくなります。

このへこみを修正しないといけないんですが、専用の修正道具を使うかコンクリートブロックなんかでゴシゴシして平らにして下さい。
この作業は砥石がへこんで来たと思ったらするもので、砥ぐ前後や砥いでる途中にもします。

砥石を平らにする作業はサボるとその分後で辛い目に合いますから、こまめにする事をお勧めします!
自分も重労働と言うサボった代償を払って平らにした事が有りますんで(ToT)
けど、サボりたくなるんですよね~この作業・・・あんまりすると砥石がすぐにペンペロペンになるし・・・(-_-;)
ちなみに、減りにくい砥石も有ります!有りますが、高いです(^_^;)


「和包丁、砥ぎ」で検索して下さいって書きましたが、YouTubeなんかで調べるとまれに真ん中がガッツリへこんだ砥石で砥いでる方も居ます。
わざとへこんだ物で砥ぐ人も居ますが、基本は真っ平らな物で砥ぐ事です!

慣れないうちは出来るだけ平らな物で!


個人的なお勧め動画は「堺打刃物研ぎ道場ー片刃編」が解説も有るし分りやすいと思います。
何より堺の職人さんが説明してますんで、間違いは無いと思います。
参考まで!

  


Posted by まねき  at 00:25Comments(3)砥石